ソフトバンクが提供するスタンドアローン方式による5Gとは?

2021-11-27

“ソフトバンクでは、スタンドアローン方式による5G(第5世代移動通信システム)の商用サービスの提供を、2021年10月から開始しました。ここでは国内初のスタンドアローン(SA)方式の5G商用サービスについてまとめてみましょう。
【5Gスタンドアローン(SA)とは?】
5G SAでは、これまで同一のネットワークによる実現が困難であった超高速・大容量・超低遅延・多数同時接続の通信を実現することが可能です。また5G SAは従来の4Gコア設備と5G基地局を組み合わせたシステム構成のノンスタンドアローン(NSA)方式による5Gサービスとは異なり、新たな5G専用コア設備と5G基地局を組み合わせた最先端の技術を用いているのが特徴です。
【5G SAと5G NSAのネットワーク構成の違いとは?】
では、5G SAと5G NSAのネットワーク構成は何が違うのでしょうか?それぞれの特徴をまとめてみましょう。
<5G SA>
5G SAの最大の特徴は、ネットワークスライシングや企業のニーズに合わせてカスタマイズしたネットワークサービスであるプライベート5Gなど、高度な技術をベースにした通信機能を提供できることです。ネットワークスライシングとは1つのネットワークを仮想的にスライス(分割)する技術のことで、スライスされたネットワークは高速・大容量のデータダウンロードや自動運転に必要な低遅延、複数デバイスの多発同時接続など、異なる様々な要件に合わせて構築されることで、最適化されたネットワークを実現します。
5Gコア設備を活用することで、5G基地局単独で動作ができ、朝低遅延・多数同時接続通信も実現可能となります。ソフトバンク社が提供する5G SAは、コンテナをベースとしたアプリケーションがクラウド基盤上で稼働することによって、迅速な容量拡張や新サービスの提供ができます。コンテナとは、1つのオペレーティングシステム上にコンテナと呼ばれる複数の独立空間を形成し、そこでそれぞれのアプリケーションを動かすことができるようにする技術のことです。
<5G NSA>
5G NSAでは4Gコア設備を活用することで超高速・大容量通信を実現します。ただ、5G SAとは違い、超低遅延や多数同時接続に関しては実現が難しいです。
【今後の展開とは?】
今後ソフトバンクではAirターミナル5への導入をはじめ、5G SAの特長を生かしたサービスを順次展開していく予定だそう。また様々な領域の事業会社、5G関連パートナー、外部有識者と連携した「ソフトバンク5Gコンソーシアム」での取り組みを通して、次世代社会の最先端先進医療や自動運転など5G SAならではの高品質な通信サービスを提供する予定です。”